新競技オリンピック種目「国別対抗綱引き」 『近未来用語の基礎知識2040』07
新競技という扱いになっているが、実は近代オリンピック大会の初期には正式種目の一つだった。
<国別対抗の競技>としては、その国の経済力や人口、選手層の多少に左右されない「公平な競技」ということで支持されている。
ルールは「選手は12人以内・総体重は1000kg以内」「相互に位置を変えての3本勝負」「開始後30秒の時点で勝敗を判断」「中心点より3cm以内なら引き分け」という単純明快な点も人気が有る要因の一つと言われている。
「選手は12人以内・総体重は1000kg以内」というのは、選手の平均体重を83kg以下に保たせるための健康上の措置である。総体重がオーバーした場合は、体重の軽い選手と後退させるか、誰か1人の選手を除外して11人で試合に臨まなければならない。
基本は男女別に行われるが、最近は「男女6人ずつ」という混合種目も認められた。